給料はどこから?利益をあげるべくは経営者か労働者か
以下の X(旧Twitter)投稿が多くの反響を得ている。

投稿に紐づいたリプライやリポストに目を通していくと、実に興味深い反応が垣間見える。往々にして、経営者や管理職らしきプロフィールの人たちは「至極当たり前の正論!」「勤め人でも、こういう感覚を持ってる人は成長するよね!」と概ね賛同意見が多いようだ。一方で従業員側の立場の人たちや法律に詳しい人の反応はほぼ真逆で、「人を雇った以上は赤字だろうが払わなきゃならない。労働基準法を知らないのか!?」「雇われた人が言われた通りに働いているのに利益を出せないなら、それは経営者側の責任だ!」といった批判が集中。元投稿主は「炎上」と評していたが、なぜこれほど真逆の反応が生まれてしまうのか。こちらに関して、経営者とブラック企業に使い潰される系労働者、両方の世界を経験した筆者が説明しよう。
ビジネス系トラブル解決の専門家・新田龍が、すべての「働く人」と「経営者」が知っておくべき「自分自身と組織をトラブルから守り、価値向上させるための知恵」を、具体的事例を基に分かりやすく解説しお届けしています。報道品質と頻度を保つため、サポートいただける方はぜひ下記ボタンから月額のサポートメンバーをご検討ください。
元投稿が炎上状態のように見えるのは、そもそも「経営者」と「労働者」では、立場も役割も価値観も発想も大きく異なるにもかかわらず、「相手側の世界からどう見えているか」に配慮することなく、お互いが「自分たちにとっては当たり前の価値観」に依拠して応酬しているためである。
経営者と労働者の違い
そもそも24時間365日仕事漬けで、金銭面や雇用責任など様々なリスクを背負ってまで「会社経営したい!」と考える人間など、基本的に「レアな変態」なのだ。恐らく彼らは、日々ストイックに成長しようとしているだろうし、少々理不尽な目に遭ったところで「なにくそ!」とバネにできるような根性も持ち合わせているはずだ。
一方、労働者の立場では、そのようなリスクなど到底負えず、粛々とタスクをこなしていくだけで充分であり、「圧倒的成長しろ!」などと無理やり追い立てられたくもなければ、「なにくそ根性」なども期待されたくもないのである。