あのとき日本はどうなってた?悪夢の民主党政権まとめ
民主党政権のほうが明らかに酷かった。「民主党政権の何が悪夢だったのか、きちんとした説明を聞いたことがない」といった主張は定期的に出現する。しかし、さすがに「聞いたことがない」などということはあり得ず、おそらく「自分の気に入る説明ではない」といった程度の意味であろう。
前回の悪夢のような民主党政権時代を生き抜いてきた者として言えるのは、「とにかく、あのような惨劇は二度と繰り返してはならない」という一点のみである。
歴史修正は容赦できない。あの時代がいかに酷いものであったかを知らない者には、ぜひこの機会に知ってもらいたい。そのため、支持者から叩かれることを覚悟のうえで説明を進める(過去にも同様の投稿を複数おこなっているが、毎回更新改訂している。今回が最新版である)。
ビジネス系トラブル解決の専門家・新田龍が、すべての「働く人」と「経営者」が知っておくべき「自分自身と組織をトラブルから守り、価値向上させるための知恵」を、具体的事例を基に分かりやすく解説しお届けしています。報道品質と頻度を保つため、サポートいただける方はぜひ下記ボタンから月額のサポートメンバーをご検討ください。
個人的に、「悪夢の民主党政権」における重大な問題点は次の3点に集約される。
(1) 国家運営能力の欠如
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財源の見通しが甘く、政権交代時に掲げたマニフェストはほぼ未達成に終わった。
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官僚を敵視し排除したことで、国家業務の停滞と質の低下を招いた。
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金融政策と財政政策がちぐはぐで、タイミングの悪い増税とも重なり、景気および株価は低迷を続けた。
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円高が歴史的水準にまで進行しても放置し、デフレを加速させた。
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法的根拠が不明確で、選定基準の透明性も欠いた「事業仕分け」をデフレ期に実施し、必要な公共投資を削減。経済悪化の責任を回避した。
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「コンクリートから人へ」という誤ったスローガンにより災害対策を軽視し、地域社会を破壊した。
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思いつきに近い独断的な意思決定(朝鮮王室儀軌引渡、尖閣事件の船長釈放、国家公務員採用削減など)を繰り返し、将来に禍根を残した。
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難民申請から6カ月経過者を一律に就労可能とする制度運用を導入。
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法的根拠のない組織の乱立により、意思決定過程は不透明化し、指揮系統も混乱。
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親族や友人、党職員を私的に登用するなど、公私の区別を失した人事を実施。
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原発停止やダム建設中止など、法令や事前協議を無視した断行が相次いだ。