フィンランドの「つり目」ポーズ投稿騒動、批判拡大の原因と、フィンランドがとるべきアクションとは

フィンランドの著名人や政治家らが、アジア人を連想させる「つり目」のジェスチャーをSNSに投稿したことをきっかけに、国際的な批判が広がっている。発端は、ミス・フィンランドに選ばれた人物のSNS投稿だったが、問題をさらに大きくしたのは、その後の展開であった。(前後編記事の前編)
新田 龍 2025.12.18
読者限定

フィンランドの「つり目ポーズ投稿」騒動が、ネット上で拡大している。これはフィンランドの著名人や政治家らが、アジア人を連想させる「つり目」のジェスチャーをSNSに投稿したことをきっかけに、国際的な批判が広がったものだ。

発端は、2025年のミス・フィンランドに選ばれた女性が、自らのSNSに「中国人っぽい」とのキャプション付きで「つり目」ポーズを投稿し、中国や日本など東アジアから人種差別的だと批判が集中したことだ。コンテスト主催者は即時、彼女の称号を剥奪したが、同国与党の国会議員や弁護士、人権団体のトップなど、本来であれば人権問題に対して厳しく臨むはずの公的立場にある人たちがこぞって同様のポーズをSNS上に投稿。批判に対して煽り返すような反応を示したのだ。

彼らの行動は「差別だ」と騒がれたこと自体へのカウンターアクションだったのか、軒並み「差別と呼ぶのは行き過ぎ」「ジョークにすぎない」「表現の自由の問題だ」といった主張がなされており、それらを支持する現地住民の反応も多かった。しかし、在欧邦人やアジア系住民から「つり目のジェスチャーは長年、差別的表現として問題視されてきた行為だ」との批判の声が高まり、騒動はさらに拡大。駐日フィンランド大使館の公式Xアカウントでは、特に「人権」について言及したポストに対して、日本語・英語で多数の批判や疑問が寄せられる展開となった。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、1190文字あります。

すでに登録された方はこちら

読者限定
「厳しくするとパワハラ」「優しくしたら育たない」ホワイトハラスメント時...
読者限定
新卒「売り手市場」から一転 なぜ大手は「厳選採用」に向かうのか?
サポートメンバー限定
面接で「何を見ればいいのか」分からない人へ─人材の再現性を見抜く「ST...
読者限定
「謝罪したフリ」が一番炎上する―テレビ朝日事例に学ぶ「危機対応の失敗」...
読者限定
「裁判官マップ騒動」で露呈した、日本の司法が抱える構造的欠陥とは?
誰でも
誰が企業を殺すのか ~事件報道と企業否定の構造~
誰でも
なぜ「全員業務委託」は叩かれる? 雇用の責任逃れで真面目企業がバカを見...
読者限定
10年で大きく変化!若手世代との価値観のズレ、ギャップの解消はどうすれ...