「クレーム」と「カスハラ」の違いとは? 10月から義務化となった、組織のカスハラ対策を考える

「お客様は神様」は、どこまで許されるのか。10月から企業に義務づけられたカスハラ対策。しかし、強い口調での苦情や繰り返しの問い合わせまで排除すれば、正当なクレームも封じかねない。では、何を基準に線引きすべきか。具体例を交え、企業が陥りがちな誤解と、従業員を守るために本当に必要な対策を解説する。
新田 龍 2026.10.15
読者限定

2026年8月、札幌市役所を訪れた会社役員の男が、情報公開請求に関連して職員に「絶対辞めさせる!覚悟しとけよ」などと大声を上げ、土下座を強要するという騒動があった。職員が土下座に応じなかったため、強要は未遂に終わったが、男は強要未遂容疑で逮捕された。ネット上では、

「社会的な立場がある人間がすることじゃない!」

この記事は無料で続きを読めます

続きは、8441文字あります。
  • そもそも「カスハラ」とは? そして「対応義務化」の中身とは?
  • 単に「嫌な客」だけではカスハラとはいえない
  • 「ハードクレーム」と「カスハラ」の違いとは?
  • 電話3回、フォーム問い合わせ5通で「迷惑客」になる?
  • 「お客様は神様」の誤解
  • カスハラ放置によって、会社/店が失うもの
  • カスハラ対策義務化によって、企業がとるべき対策とは

すでに登録された方はこちら

読者限定
オンラインオリパ 「自己責任」で終わらせていいのか 問われる抽選の公正...
読者限定
過労死社会に逆戻り?「残業一律抑制取りやめ」の誤解と本当の論点
読者限定
令和8年熊本地震にまつわるデマと根拠なき批判まとめ
読者限定
「運転士不足」で済ませるな ー安さと安全を現場に押し付けた公共交通の限...
読者限定
「深刻なハラスメント」で済ませるな。佐藤二朗氏騒動に見るフジテレビの現...
読者限定
銀行窓口で高額現金出金を求めた利用者は「カスハラ」だったのか?
読者限定
「試用期間ならクビにできる」は大間違い ー問題社員に会社が負けないため...
読者限定
“助けてください投稿”は美談か、販促か―「善意を動かす商売」の危うさと...