「就職氷河期世代」が生まれた背景と、広範に及ぶネガティブな影響とは?
問題の根源を解決しないまま先送りすることを「将来世代にツケを回す」などと言うが、まさにその「ツケ」を集中的に回され、絶望的な貧乏クジを引かされた世代だからだ。具体的には…
昨今ネット上で「就職氷河期世代」が話題となる機会が多い。直近でXのトレンドに上がったときは、国会において「退職一時金課税制度を見直し、労働移動を促す」ことが議論され、それがニュースになったことがきっかけであろう。
ネット上では、「ロストジェネレーション」とも呼ばれた就職氷河期世代がいかに時代に翻弄され、人生のあらゆる面で貧乏くじを引かされてきたのかを嘆くコメントが多く見られた。実際、彼ら世代がどのような貧乏クジを引かされてきたかというと…
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就職時に不景気で、既存社員の雇用を守るために採用枠が減らされ
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不本意ながら非正規雇用を選ばざるを得ず、キャリア形成機会を逃し
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「非正規は自己責任!」「仕事があるだけ幸せと思え!」「お前の代わりなんていくらでもいる!」とパワハラで使い潰され
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結果的に給与アップは見込めないのに、高齢化社会を支えるために搾取され続け
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歴史的な賃金上昇率の中でも自分たちの賃上げは抑制され、その分を若手の賃金アップに回され
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ようやく退職が見えてきた頃を見計らって、退職金の控除減額&課税強化になりそうで
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自分たちが高齢者になる頃には年金や医療も充分な恩恵を受けられそうになく
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当然ながら子供を持つ余裕なんて全然なく、少子化で介護してくれる人もおらず、野垂れ死にするイメージしか持てない、完全に見捨てられた世代
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- そもそも「就職氷河期世代」とは?
- 就職氷河期を産んだ経済情勢
- 就職氷河期を産んだ社会構造
- 就職氷河期世代の何が問題なのか
- どうすれば就職氷河期を回避できたのか?
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