“助けてください投稿”は美談か、販促か―「善意を動かす商売」の危うさと、許される線引き―
「発注ミスしました!」「お店が潰れそうです…」「規格外品を助けてください!!」。SNSでたびたび拡散される“助けてください投稿”は、人の温かさが生んだ美談なのか、それとも善意を利用した販促なのか。感情に訴える商売はどこまで許されるのか。発注ミスの真偽、規格外品、閉店危機の訴求まで含め、その危うさと線引きを考える。
新田 龍
2026.05.14
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5月14日(木)放送の「ABEMAPrime」に出演した。今回のテーマは「"助けてください投稿”の是非」。「誤発注しました!」「採れすぎて廃棄になってしまいます!」…など悲痛な声がSNSで度々拡散されるが、ネット上では「助けてください商法」だと揶揄されることも。
情や善意を利用するのはダメなのか? 助けてください投稿の是非を考える回で、私は「安易な投稿は止めるべき」との立場でコメントしてきた。ただし、生放送で時間も限られた番組内でお伝えできることには限度があったので、本ニュースレターで主張をすべて述べておくこととする。番組をご覧頂けた方もそうでない方も、ご一読頂ければ幸いだ。
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続きは、6498文字あります。
- 人の善意に訴えかける商売の危うさ
- 商売はそもそも感情と無縁ではない
- 「発注ミス」は本当に起こるのか
- 法的には「事実を歪めていないか」が焦点になる
- 「善意を急かせる」構造は倫理的にリスク
- 一番の問題は、本当に困っている人のSOSが疑われること
- 「発注ミス」「規格外」「閉店危機」は分けて考えるべき
- 事業者が守るべき線引きとは
- もし私が「訳アリとうもろこし」を「助けてください投稿」で買ってもらおうとするなら
- 結論:「非常ボタン」は何度も押すべきではない
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